天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

衝突係数

 

よみ方

しょうとつけいすう

英 語

collisional coefficient

説 明

ある量子状態にあるガス構成粒子(原子、分子)が他の粒子と衝突し、その結果として別の量子状態に移る確率を表現する係数。時間の逆数の物理次元を持つ量として定義される。具体的には、
1 衝突粒子の数密度 n_{\mathrm{tot}}
2 衝突してくる粒子の平均入射速度 \langle v \rangle
衝突断面積 \sigma
以上3つの積 n_{\mathrm{tot}}\sigma\langle v \rangle に比例する量として近似的に表される。たとえば星間分子雲でのガス粒子の励起を考える際には、主要な衝突粒子は水素分子であるため、n_{\mathrm{tot}} に対応するのは水素分子の数密度である。通常 \langle v \rangle はガスの熱速度に相当しているため、衝突係数は運動温度の関数となる。アインシュタイン係数臨界密度(ガススペクトル線の)も参照。同音異義語である衝突径数に注意。

2018年04月20日更新

関連画像