天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

彩層

小

よみ方

さいそう

英 語

chromosphere

説 明

太陽の場合、皆既日食開始直後とその終了時直前に十数秒間現れる薄紅色に輝く層のこと。外層大気が一様な層状をしていると考えたとき、光球から温度最低層と呼ばれる約500 km上空までは温度が下降し約4200度まで低下するが、その上空では加熱が起こり大気温度は上昇に転じ数千度から1万度となる。この温度最低層から上空約1500 kmまでが一般に彩層と呼ばれ、その上空にあるコロナと光球に挟まれた境界層である。解像度の高い水素のH𝛂線やCa H線による観測から、彩層の中部から上部は一様な層状の構造ではなく、スピキュールと呼ばれる上昇速度80-100 km s-1の速度をもつ針状ジェット構造の集合体であることがわかってきた。


穏やかな光球と活発な彩層 / The Quiet Photosphere and Active Chromosphere

https://youtu.be/Z2jeTV6LpG0

2018年04月20日更新

関連画像

*彩層の光分解像(京都大学飛騨天文台)。
黒河宏企「彩層」、シリーズ現代の天文学第10巻、桜井他編「太陽」5.2節 図5.10(日本評論社)