天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

干支

高

よみ方

えと

英 語

Chinese zodiac sign

説 明

干支とは十干と十二支を組み合わせて作った符号で、10と12の最小公倍数である60の組み合わせがある。十干(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)は、きのえ・きのと、ひのえ・ひのと、つちのえ・つちのと、かのえ・かのと、みずのえ・みずのとであり、読み方からわかるように、それぞれ2つ組(兄弟)として木・火・土・金・水に対応する。古代中国で物質の起源と考えられていた5元素に対応する。古代から知られていた太陽系内5惑星(地球は除く)がこの5元素と同じ名前であることは、中国の思想を反映しているものと思われ興味深い。「えと」という日本での読みは、兄(え)と弟(と)の繰り返しに由来する。十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)は動物の名前に由来する。
60組の符号の順番からなる日付けの干支は中国の殷の時代から今日まで連綿とつながっている。干支を年にもつけて記録するようになったのは少し後で、紀元前1世紀頃からと言われている。干支の影響は、「戊辰戦争」や「甲子園」などのようにその年を表すのに用いられる他、「還暦」のお祝いなど、今でも日常生活に残っている。かつては「丙午(ひのえうま)」の年にまつわる迷信もあった。

2018年10月03日更新

関連画像

* 十干十二支
岡村定矩「時と暦」、シリーズ現代の天文学 第1巻、岡村・池内・海部・永原編『人類の住む宇宙』第2版 7章 表7.4と7.5(日本評論社)
* 干支名と干支番号
岡村定矩「時と暦」、シリーズ現代の天文学 第1巻、岡村・池内・海部・永原編『人類の住む宇宙』第2版 7章 表7.6(日本評論社)