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自転

小

よみ方

じてん

英 語

rotation

説 明

天体がその重心を含む内部の軸の周りを回転すること。この軸を自転軸、1回転するのにかかる時間を自転周期と呼ぶ。惑星や衛星、小惑星彗星など、太陽系天体のほとんどは自転をしている。これに対し、天体が系の重心の周りを回る現象のことを公転と呼ぶ。スケート選手に例えれば、スケート場をぐるりと1周するのが公転、スピン・アクセルなど自身を軸にして回転する技が自転である。
自転周期は特徴ある地形や黒点の運動、明るさが変化する周期、電波が変化する周期などを観測することにより求めることができる。とくに、太陽木星などガスからできている天体の場合は、緯度により自転周期が異なるので注意が必要である。
をはじめ多くの衛星の自転周期は公転周期に等しいことが多く、母惑星に対して常に同じ面を向けている。そのほうが潮汐力による変形が小さくて済み、エネルギー的に安定だからである。


地球の自転と太陽の動き(前半)と地球の自転と月の動き(後半)を説明するムービー(製作「CGムービー人理科」)
https://youtu.be/8WjwJ-Vlb-4


惑星の自転 (@physicsJ 日本語版)

https://youtu.be/T1MrJvcllpY


惑星の自転

https://youtu.be/xSrSDMGwHa0


地球の自転が体感できる動画

https://www.youtube.com/embed/oZH1vS45oW4

2022年10月13日更新

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