天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

カッシーニの間隙

高

よみ方

かっしーにのかんげき

英 語

Cassini division

説 明

土星の主要リングであるAリングとBリングの間にある領域。カッシーニの空隙ともいう。1675年にカッシーニ(G. Cassini)が地上からの観測により、リング中に暗い溝のように見える領域のあることを発見したため、この名がある。しかし実際には粒子の存在しない溝ではなく、Aリング、Bリングに比べると空間密度は小さいが、無数のリング粒子が存在する領域であることが、ボイジャー探査機により明らかにされた。カッシーニの間隙の内縁、すなわちBリングの外縁は、Aリングの外側を回る衛星ミマスと2:1平均運動共鳴の位置にあり、ミマスの重力作用が間隙の成因と考えられている。なお、英語のdivisionは、AリングとBリングの間にあるカッシーニの間隙のような異なるリング間の間隙を表し、gapは、Aリング中にあるエンケの間隙(Encke gap)のように、一つのリング中にある間隙を表すのに使われる。

2018年09月11日更新

関連画像

すばる望遠鏡を使って中間赤外線で撮像した土星では、カッシーニの間隙が明るく見える
https://www.subarutelescope.org/Pressrelease/2017/02/23/j_index.html
カッシーニ探査機が撮影したカッシーニの間隙(NASA)
https://saturn.jpl.nasa.gov/resources/5899/high-above-saturn/

カッシーニ探査機による土星の環の広がりを示す画像。構造の名称も記載されている。(NASA)
https://saturn.jpl.nasa.gov/resources/4381/a-full-sweep-of-saturns-rings-with-labels/ にある図を元に作成。