天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

一酸化炭素(CO)

中

よみ方

いっさんかたんそ

英 語

carbon monoxide

説 明

炭素原子と酸素原子が1個ずつ結合した分子である。永久電気双極子モーメントを持つため電波のミリ波領域に回転エネルギー準位間の遷移による輝線を放射する。星間空間では水素分子(H2)の10-4 程度の存在量であるが、他の分子よりはるかに多いことと、電気双極子モーメントが小さいために熱平衡状態になりやすいことから比較的強い輝線を放射し、分子雲の主要な観測手段となっている。12COだけでなく13COやC18Oなどの同位体を含む分子からの輝線も観測される。CO(J=1-0)輝線が観測されるための臨界密度は103 cm-3 程度であるが、光学的厚みが大きいので、実際には102 cm -3 程度の低密度でも観測される。

2018年04月25日更新

関連画像

*一酸化炭素COの分子の模式図。プラスの電荷の重心は炭素と酸素の原子核の重心にあり、マイナスの電荷の重心は電子雲の重心にあるが原子核の重心とは異なるのでプラスとマイナスの電荷が分極し、電気双極子モーメントを持つ。そのため分子の回転によって電磁波を放射する。