天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

広輝線領域

 

よみ方

こうきせんりょういき

英 語

broad line region

説 明

活動銀河核のスペクトルに見られる幅の広い(数千 {\rm km,s}^{-1}許容線の源となっている領域のことで、降着円盤からの紫外線によって電離されたガスでできていると考えられている。領域の大きさは0.1パーセク(0.1 pc=0.3光年)以下と極めて小さく、ガスの数密度は 10^{10}\,{\rm cm}^{-3} から 10^{11}\,{\rm cm}^{-3} と高い。活動銀河核の連続光強度(降着円盤から直接出た光)が時間変化すると、それにやや遅れて広輝線領域の輝線強度も変化する。この時間のずれから広輝線領域の大きさや形状を推定できる。これを反響マッピングという。スペクトルに幅の広い許容線の見られる活動銀河核は1型AGNと呼ばれている。狭輝線領域も参照。

2018年09月16日更新

関連画像

*活動銀河核統一モデルの概念図に示された広輝線領域。トーラスの存在のため、観測者の視線方向により見かけ上1型と2型の違いが生じる。
村山卓「活動銀河中心核の統一モデル」、シリーズ現代の天文学 第4巻、谷口・岡村・祖父江編『銀河I』第2版 4.5節 図4.15(日本評論社)