天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

ブラケット系列

高

よみ方

ぶらけっとけいれつ

英 語

Brackett series

説 明

水素原子で電子が主量子数 n=4エネルギー準位とそれよりも上の準位の間で遷移することによる一連の輝線あるいは吸収線の総称である。主に近赤外線で放射され、1922年にアメリカのブラケット(F.S. Brackett)によって発見された。n=5,6,7,\cdots,\inftyから遷移するときに放射されるスペクトル線はそれぞれ{\rm Br}\alpha(波長4.051\,\mu{\rm m})、{\rm Br}\beta2.625\,\mu{\rm m})、{\rm Br}\gamma2.165\,\mu{\rm m})、\cdots{\rm Br}\infty1.458\,\mu{\rm m})と書かれる。再結合線ライマン系列バルマー系列パッシェン系列も参照。

2018年05月16日更新

関連画像

水素原子のエネルギー準位と遷移系列の概念図。主量子数nで決まるエネルギー準位に応じて電子の軌道が変わり、それらの間の遷移は、到達するエネルギー準位ごとに異なった系列に分けられる。ここには記載していないが、ブラケット系列はn=4に到達する遷移に伴うスペクトル線の系列をいう。
http://galaxy.cc.osaka-kyoiku.ac.jp/mano/gas/denri/energy.htm