天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

双極分子流

高

よみ方

そうきょくぶんしりゅう

英 語

bipolar molecular outflow

説 明

生まれたての若い星からほぼ反対向き(南極方向と北極方向)に放出される分子ガスの高速の流れ。単に、分子流とも呼ばれる。電波領域の分子輝線により観測され、速度は100\,{\rm km\,s}^{-1}を越すものもある。理論的には、形成途中の原始星近傍から磁気流体力学的な力により放出され、周囲から重力ポテンシャルの底に落ちる物質の角運動量を外に放出する役割があると考えられる。
可視光赤外線による観測により、Tタウリ型星などからも双極方向に細く絞られたガス流が放出されていることがわかっているが、こちらは光学ジェットと呼ばれ、区別されている。

2018年05月02日更新

関連画像

アルマ望遠鏡で撮影されたへび座南分子雲にある原始星からの双極分子流。ジェットが間欠的に出ている様子がわかる。
(B. Saxton (NRAO/AUI/NSF); A. Plunkett et al.; ALMA (NRAO/ESO/NAOJ))
https://almascience.eso.org/alma-science/ism-star-formation-and-astrochemistry