天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

気球観測

 

よみ方

ききゅうかんそく

英 語

baloon-born observation

説 明

地球大気の吸収により地上の望遠鏡や施設では不可能または困難な 赤外線や紫外線、X線、宇宙線などを気球に搭載した望遠鏡などで 観測する手法。ヘリウムガスを用いる大型の気球で30 km以上の高度に到 達でき、高度10 km程度の飛行機搭載望遠鏡では行えない観測も可能 となる。観測ロケットや天文衛星(スペース望遠鏡)に比べると わずかに大気の影響は残るが、大型(重量1 トン程度)の望遠鏡や観測装置 をスペース望遠鏡に比べると低額の予算で短期間に開発し、打ち上げ できるのが大きな利点である。カイパー飛行機搭載天文台成層圏赤外線天文台も参照。

2018年08月17日更新

関連画像

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した科学観測用大気球。大気球は、人工衛星や観測ロケットと並ぶ、科学観測と宇宙工学実験のための飛翔体である。極薄のポリエチレンフィルムで作られた気球にヘリウムガスを詰めて、飛行機の3~4倍の高度の成層圏に実験装置を運ぶ。(JAXAホームページより引用)。
http://www.jaxa.jp/projects/sas/balloon/images/balloon_list_001.jpg