天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

オーロラ

中

よみ方

おーろら

英 語

aurora

説 明

惑星の極域に見られる大気の発光現象。惑星磁気圏中のプラズマ粒子が、磁力線に沿って惑星に降下して大気粒子と衝突すると、大気粒子を励起し、励起状態から戻るときに発光する。降下粒子と大気粒子(原子、分子、イオン)の種類によってX線から赤外線までさまざまな波長域の光が放出される。地球の可視光のオーロラは主に電子の降下による発光で、酸素原子による赤色(630nm)、緑色(558nm)のオーロラが卓越している。通常は惑星の磁極を取り囲むリング状に発生するため、オーロラオーバルと呼ばれる。
地球以外でも、木星土星天王星海王星などにオーロラは観察されており、大気と固有磁場を保有する惑星では普遍的な現象である。木星では、太陽系最大の磁気圏中にイオという粒子源があるため、広い波長にわたりさまざまなオーロラ発光が観測されている。太陽系外惑星でも磁場と大気を持つ天体であれば、オーロラは存在する可能性が高い。固有磁場のない火星では、オーロラは存在しないと考えられていた。マーズエキスプレス探査機は、火星の残留磁場による紫外線のオーロラを発見した。

2018年03月30日更新

関連画像

ハッブル宇宙望遠鏡による木星北極域の紫外線オーロラ。左側の点は衛星イオからのびる磁力線管が木星大気に当たる場所で、イオ起源粒子の衝突による発光が起きている。下側の2つの輝点は衛星ガニメデ、エウロパ起源のものである。(NASA)