天文学辞典 | 天文用語をわかりやすく解説

アストロラーベ

 

よみ方

あすとろらーべ

英 語

astrolabe

説 明

1. アストロラーベ
ある場所における太陽、明るい恒星黄道十二宮の出入りや高度・方位を、計算によらず、視覚的な操作で知るための道具。逆に天体の高度から時刻を知ることもできる。天体観測以外にも、占星術で天体位置からホロスコープを作ったり、イスラム圏で礼拝の時刻やメッカの方位を捜したりするのに使われていた。典型的なアストロラーベは直径15cmほどの真鍮製のもので容易に持ち運びできる。また、天体の南中高度から緯度を求める航海用のアストロラーベも存在する。
いつ作られたのかは不明だが、4世紀ごろのアレクサンドリアには既に存在していたようである。8世紀ごろイスラム世界に伝わり大きく発展、12世紀ごろ他のさまざまな天文学の知識とともにヨーロッパにもたらされ、17世紀ごろまで広く使われた。

2. プリズムアストロラーベ(ダンジョンアストロラーベ)
子午儀子午環子午線方向しか動かないのに対し、水平方向のみに稼動して天体の高度が(プリズムによって決まる)特定の値をとる時刻(子午線をはさんで2回ある)を測定する装置。天体の赤経・赤緯または観測地点の経緯度や時刻(恒星時)を精度よく決めるのに使われていた。

2018年04月13日更新

関連画像

アストロラーベ
アストロラーベの例。(copyright 2016, Janus)