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反物質

高

よみ方

はんぶっしつ

英 語

antimatter

説 明

反粒子(身の周りにある物質を構成する素粒子と、質量とスピンが同じで電荷などが逆の性質を持つ素粒子)でできた物質。たとえば反水素は陽子の反粒子である反陽子の原子核とその周りを回る電子の反粒子である陽電子から構成される。粒子と反粒子が出会うと対消滅し、その質量に相当するエネルギーがガンマ線などとして放出される。また、エネルギーから粒子と反粒子のペアが対生成されることもある。
現在の宇宙は物質からできており、反物質はほとんど存在しないと考えられている。このようになるには、宇宙初期に対消滅からわずかな物質だけが生き残る必要がある。CP対称性の破れにその原因があると考えられているが、まだ未解決の問題である。

2018年03月13日更新

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