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貧血銀河

 

よみ方

ひんけつぎんが

英 語

anemic galaxy

説 明

渦巻銀河でありながらガスをほとんど持たず、星生成活動があまり行われていない銀河のこと。渦巻腕のコントラストも弱い。星を作る原料である水素ガスを人間の血液にたとえて命名された。レンズ状銀河(S0銀河)はその極限ともいえる。このような銀河は銀河が密集した銀河団領域に多いことが知られており、ガスのはぎ取りなどの環境効果によって生成されたと考えられている。近年は星生成活動が弱いため、受動的渦巻銀河(passive spiral)と呼ばれることが多い。HI欠乏銀河も参照。

2019年10月06日更新

関連画像

貧血銀河NGC4145の可視光画像。一見普通の渦巻銀河に見えながら、渦巻腕の一部を除き星生成活動はほとんどなく、間もなく星形成活動が終止し、最終的にはレンズ状銀河へと進化すると考えられる。(クレジット:NOAO)
http://www.daviddarling.info/encyclopedia/A/anemic_spiral_galaxy.html