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アルゴル型変光星

高

よみ方

あるごるがたへんこうせい

英 語

Algol-type variable

説 明

連星の食現象に起因する変光星(食連星)の分類型の一つ。食以外のときは一定の光度を示し、食の出入りの位相がよく決まる。2つの星が比較的離れている連星系である。アルゴル(ペルセウス座ベータ星)は有名な明るい食連星系で、68.8時間ごとに2.15等から3.4等に明るさが落ちる。この周期的な明るさの変動は大昔から知られていた。アルゴルという名前はアラビア語で「悪魔」という意味である。光度曲線(変光星の)を参照。セファイド脈動変光星も参照。

2019年09月13日更新

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    *アルゴルの変光曲線。
    http://www2.city.kurashiki.okayama.jp/lifepark/ksc/tokusyu/algol/index.html
    *食連星(食変光星)の光度曲線の模式図
    中村泰久「連星の種類と観測法」、シリーズ現代の天文学 第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.6節 図1.31(日本評論社)