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補償光学

 

よみ方

ほしょうこうがく

英 語

adaptive optics

説 明

大気のゆらぎによる光波面の乱れをリアルタイムで測定して、波面補正素子で矯正することにより、望遠鏡の回折限界の空間解像力を実現するシステム。1953年にバブコック(H.W. Babcock)がその概念を提案した。補償光学系は参照星からの光波面を測定する波面センサー、波面を補正する可変形鏡、それらをつなぐ高速実時間制御装置からなる。波面センサーには波面の1次微分の分布を測るシャックハルトマンセンサーと波面の2次微分(曲率)の分布を測る波面センサーがある。可変形鏡にも積層型ピエゾ駆動の微小鏡をモザイク配列した方式と、多数のバイモルフ型ピエゾ電極で1枚の薄シート鏡を駆動する方式などがある。

2018年04月18日更新

関連画像

すばる望遠鏡によるオリオン座トラペジウム領域の補償光学無し(左)と補償光学有り(右)の画像
http://www.tel.co.jp/museum/magazine/spacedev/130318_topics_01/03.html
Credit:国立天文台

補償光学系システム構成
http://www.tel.co.jp/museum/magazine/spacedev/130318_topics_01/03.html
Credit: 国立天文台